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第42回 るつぼ

返せないと思っていた感謝の気持ちを、
返せるときに人体は情熱を込めるるつぼになります。

湧きでる感情が溢れないように、
るつぼになります。

そんなるつぼが今の僕です。

明日9月16日にぐるぐる回る2012というフェスがあります。

去年からフェスの記録映像を撮っていました。

もちろん今年も開催するだろうなと、
勝手に思っていたのですが、
いつまでたっても音沙汰がなく、
時間だけが過ぎていきました。

すると、
ぐるぐる回るでスタッフをやっていた方から連絡がきました。

ようやく今年の概要が決まったんだなと、
メールを開くと、
ぐるぐる回る主催の竹内さんが亡くなったという連絡でした。

まっしろけ

メールを見た瞬間は、
本当にそんな感じでした。

もやが消えていくにつれ、
後悔が毎日、毎日毎日。

それでも進むしかない日々の中で、
その後悔を忘れないように、
半分意地で後悔の念を保っていました。

それを無理矢理情熱に変え、
撮影活動を続けていました。

でもその中で続けることで見出していくことの大切さ
ミリ単位の行動が繋がり、結果を生んでいくこと。

進みたい道があるのに現実が迫り、
進めない僕が唯一見つけた泥臭い道しるべでした。

そして、
ぐるぐる回るも竹内さんの魂を継いで、
新たに主催をたて、無事開催されることになりました。

僕は今年のぐるぐる回るでは映像撮影のリーダーとして、
フェスを支えています。

竹内さんのおかげで、
だいぶ頑丈な、
るつぼが出来上がりました。

情熱を垂れ流していた、
あの時とは少し違うと思います。

飛び込む勇気が道に変わる
そう竹内さんは教えてくれた気がします。

あなたの生きがいはまだ生きてますよ。

北村


『ぐるぐる回る2012』
日程: 2012年9月16日(日)
場所: 埼玉スタジアム2002のコンコース
時間: 開場 11:00 開演:11:30
主催: ぐるぐる回る実行委員会
後援: LIVE HOUSE Hearts、さいたま市

出演者
PE'Z / the telephones / トクマルシューゴ /LOST IN TIME / ヒカシュー /
突然段ボール / HARCO / Qomolangma Tomato / BiS /
Fragment feat.DOTAMA、空也MC /Mountain Mocha Kilimanjaro / 画家 /
ジョニー大蔵大臣(水中、それは苦しい) / ウラニーノ / 虚弱/ and more

虚弱は本当に撮影したいバンドだったのでうれしい
http://youtu.be/2vwZH_oE8mo


第41回 プロフェッショナル




僕は昔、成人向け雑誌の編集部で働いていました。

Hなマンガの題名となるロゴを作るというのが主な業務で、
編集が持ってくるHなマンガと、
その作品にマッチするロゴのイメージを書いた紙が、
デスクを埋め尽くしていました。

それはそれは破滅的な光景が日常を占拠していた。

毎日毎日、会社の屋上で繰り返される自問自答。

「なんで僕はここにいるんだろう」

マンガの編集を夢見て入った出版社は
夢から一番遠い場所のような気がしていた。

ようするに仕事もそれをしている自分も好きになれなかった。

辞めようと書いた退職届を渡す前に、
発注書を渡される日々が続いた。

ある日人出が足りないということで、
マンガではない成人誌の編集の手伝いをすることになった。

そこでアシスタントについた編集者が、
エキセントリックで歯に衣着せぬ女性だった。

彼女の指示は一つ一つが自信に充ち溢れていた。

女の子にニキビとかシワはいらないから、
もとが誰だかわからなくなるくらい修正して
エロ本はファンタジーなんだから。

僕は誰だかわからない女性の写真をひたすら、
よりだれだかわからない女性に加工していった。

その指示に答えた結果、
夜ごはんをごちそうしてもらえることになった。

薄暗い店内に入り、
メニューを決め、
一口水を含み、
彼女は僕に言った。

「私は心に男性器を持っているの」

店員がテーブルに食事を持ってこようとも、
となりにできたてほやほやのカップルが座ろうとも、
どのようにして心に男性器を持つことができたか、
その過程を話し続けた。

春と夏と秋と冬が一気に去来した気分になった。
ようするに帰りたくなっていた。

立て続けにプロフェッショナルは話し続けた。
「私は私の男性器をたたせるような仕事がしたいの」

僕は僕の男性器が委縮していくのを感じた。


文/北村
イラスト/菊池


第40回 トラップ





世の中にはいろいろな罠が張り巡らされている。

特に恋のトラップには要注意。

大人、子どもにかかわらず全世代対応型の罠で、
通称、恋の落とし穴と呼ばれ、
それにひっかかることを、
形容して恋に落ちると言われています。

落ちてしまえばなかなかあがってこれない、
あがり目のない恋のすごろく。

盲目だからゴールが失恋ということに気付けないまま、
何回も何回もせかすようにサイコロを振り続ける。

女性最大の発明は恋のトラップであり、
男性に叶わぬ恋という最大の悲劇を生んできたのもこの罠。

捕えた獲物は生殺しとなる。

最近、生殺しの目にあっているだろう友人に接触することができた。
彼は、ある木村カエラ似の女性に恋心を抱いているという。

さまざまなアプローチをスルーされた果てに、
セカンドステージには進めないことに気付いた彼が、
導き出した答えは告白だった。

彼の穴は深いと思った。

と同時にあがり目のないすごろくのあがり方が分かった。
それは、告白というリタイア宣言だ。

次の日、告白を終え夢も希望もない顔でデニーズに現れた彼は、
「これだから、恋ってやめられないんだよね」とつぶやき、
もくもくと頼んだメニューを平らげていた。

コクリコ坂から転げ落ち、
耳をすませば彼女の声が、
聞こえるたびにおもいでぽろぽろ。

失恋から何度も立ち上がる彼に、
恋に落ちた武者、落武者を感じた。

文/北村
イラスト/菊池


第39回 クラスメート



学校生活で親友とも友人とも言えない、
言葉で形容できない微妙な関係の人を、
総じてクラスメートと呼びます。

そんなクラスメートのなかから、
将来的に友人と呼べそうな仲間を見つけるべく、
水面下で奔走するのが、
学校生活です。

クラスメートが集団になっていく過程で、
とにかく分かりやすい階級社会が存在します。
とくに女子の世界は内紛状態です。

かわいいか否か

おもしろいか否か

おしゃれか否か

この露骨なフィルターにかけて分類し合い、
それに応じて教室での棲み分けが決まります。

男子の世界はここで幕引きとなるが、
女子の世界はここから神経を擦り減らしながら、
集団の関係性を維持するための神経戦が始まります。

同個性と相互にアピールすることで、
関係性が保たれているので、
それを乱すような言動をしてしまえば、
集団からはぶかれてしまいます。

外部的な揺さぶりをかけられることもしばしばで、
特に修学旅行のバスの席順決めや班決めを、
どうやって切り抜けるかが最大の山場となります。

天使のほほえみに隠された苦悩

そんな女子の学校生活を、
ただただ驚愕して見物していた僕は、
それに熱中するがあまりに、
集団作りに出遅れ、
気付くとわけのわからない集団に属していました。

親友とも友人とも呼べない、
クラスメートという存在と向き合ったことは、
社会に出て薄い関係が増えていく人生に,
早くなじむための訓練だったのかもしれません。


文/北村
イラスト/菊池


第38回 魅力




「僕らの魅力っていったい何なんだろ」と

中学の修学旅行の夜に友達と自分の魅力について話し合った思い出があります。

中途半端でうだつのあがらない学校生活を送っていた僕たちは、
それぞれの魅力が言えぬまま、
夜を明かしてしまいました。

それから数十年経った今日。

朝起きると無性にホットケーキが食べたくて、
普段行かないマクドナルドで早朝ホットケーキを食べていると、
女性の会話が聞こえてきました。

A子「私の魅力ってなんだと思う」

B子「いきなり聞かれても分からないよー」

A子「魅力って他人から公認されてようやく正式に認められるじゃん」

B子「たしかにー、ってか公認会計士って儲かりそうじゃね」

A子「たしかにー、彼氏にしたいかも」

そのあと魅力について語られることはなく、
どんな男性と付き合いたいかという話にワープしていきました。

自分を知りたいと、
考えても悩んでも、
答えがさっぱり出なくて、
他人に聞いても、
自分が何者なのか分からなかった、
修学旅行の夜。

自分に振り回され続けた自分は、
2人の会話で気付きました。

自分のことを、
相手もよく知らないし、
自分も知らない、
本当は誰もしらない。

自分を形成する魅力なんてあってないようなものだと。

分かっているのは、
大人になればなるほど、
なりたい自分が今の自分を窮屈にする。

寒いぐらいの早朝のマクドナルドの帰り道、
修学旅行の夜の空気を吸った気がした。


文/北村
イラスト/菊池


第37回 罪



罪とはしたことばかりではなく、いる、もしくはあるといった、
存在そのものが罪といった形もある。

顔がいい男、顔がいい女

顔がいいというだけでも罪。

存在そのものが、誰かの期待を生み、そして裏切る。

そのかっこいい本人は期待や裏切りには気付かず、周りの人は憎いねーなんておどける。

憎いのだから罪なのだ。

生まれ持っての罪。

この罪に罰をあたえるとしたら何が適当なのか。

身体的、精神的、経済的、社会的、罰いろいろあれど、
どれも行為の罪に対する罰になる。

そこに存在するだけの罪に罰を与えることはできない。

だから、僕は罰が起こることを祈る。
神様どうか、どうかって何度も。何度も。

そこでやっと、分かることがある。

存在そのものの罪に与えられる罰があるとすれば、
天罰だけなのだと。

でも、人の不幸を願うばかりにその行為に天罰がくだることのほうが多い。

今日も街行くカップルを横目に罰を願うばかりに、
スーパーで買った食材をまるっとスーパーに置いてきてしまった。

家で置いてきたことに気づき、スーパーに戻るとそこに食材はなかった。

罪には、的確な罰が用意されている。

北村


第36回 都々逸(どどいつ)

僕は立川談志が好きでそれを突破口にして落語に興味を持ち、
寄席に通うようになりました。

たまに都々逸(どどいつ)が歌われている寄席がありまして、
その時を待ってたと言わんばかりにトイレや喫煙するお客さんで、席がガラガラになります。

都々逸とは三味線に合わせ七・七・七・五の言葉をのせて歌い上げるといった代物で、
男女の恋愛を題材としているものが多く、情歌とも呼ばれています。

ガラガラになっていく劇場で、めげずに音曲師は都々逸を歌い上げます。
その光景はどこかライブの光景とシンクロするところがあって、
どうしても僕は席を立つことができませんでした。

よくよく聞いてみると、この都々逸というものはとても言葉回しが豊かで、
エロさと素直さの二律背反。なんかもう飛び越えている。
けしてぶっとんでいるという意味ではありません。

・惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里

・恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす

上に書いたような恋愛ものの歌詞を実直に歌う姿に身悶えしました。

いま街にあふれる顔ばかりの音楽とはちょっとちがう。
でもそんな顔ばかりの音楽もなくならないでほしいと思う。

僕は顔ばかり音楽が鳴り響く街の中で、
その音楽周辺の底の浅はかさを勝手に決め付け、
僕の好きな音楽で耳をふさぎ、反発し続けていたい。

対抗文化に僕は生かされています。

都々逸にたしかにそれを感じたのだと思います。

北村


仕事が休みの日にイラレを教えています
http://cyta.jp/illustrator/s/peko/


第35回 カード

4年間ずっとルームシェアをしている徳の高き先輩が誕生日を迎えました。

その日はどうしてもどうしてもババ抜きをやりたい衝動に駆られていたのですが、
いい歳の男が誕生日に2人で向かい合ってババ抜きしているのをほかのルームメイトに見られたくなかったので、パソコンで知らない三人とババ抜きの衝動を発散していたときにふと思いました。

歳をとる、時を重ねるということは、
自分には絶対に切れないカードが見えてきちゃうことなのかなと。

歳をとるたび、時を重ねるたび、自分の中でどうしても切れないカードが増えていくという実感があります。自分を含め、まわりを見ていると持てるカードの上限なんかも決まっているような気がします。

カードを切らないということは新しいカードを引けないわけで、
大切なものが増えていくたび、一枚も捨て札がない状態になっていきます。

子供の時だったら自分の持っているカードの意味すら理解できていないので捨て札だらけで、
引いては捨て、捨てては引いての繰り返しで、ただひたすら大切なカードだけ探していました。

でも大人になると子供のときに見つけた大切なカードや新たに大切にしなくてはいけなくなってしまったカードで自分の持てるカードの上限いっぱいになってしまう。

そうなると人生にスピード感がなくなってしまう気がしてさみしくて。
どうしようもなく不自由な気持ちになる。世の中の不文律ならなおさらに。

でも、潔くカードを切ったはいいが新しいカードがジョーカーだったりもする。
そうなると、はやいところ手持ちのカードを完璧にして、自分の安定を取りに行きたくなる気持ちも分かるような気がします。新しいカードを引かない期間を安定と呼んでもさほど差異はないと思います。

先輩や僕の歳の大多数が、手持ちのカードが役を作っていて1枚捨てれば、役が壊れてしまうものばかりになってきている。

同年代が揃うと必ず僕のカードを見せずに、相手のカードを見るという卑劣な行動をとるのですが、
綺麗な役が揃っている人ほどひけらかす傾向があるので見てみると、そりゃひけらかすよーってほどまぶしいのです。ロイヤルストレートフラッシュ色。僕持ってんのなんかのしおり?という感じです。

いつの間にこさえてたのーって正直焦ります。
自分で守っていた感受性さえゆらぐときがあります。

でも、パソコンのババ抜きで一番早くあがったときに思うことは、
一番早く上がってしまうのも意外にやることないなーなんて強がり混じりで思うのです。

北村


第34回 うまか

夢庵にはうまか丼っていうメニューがあります。ねぎとろとかおくらとか納豆とか…いろんな具材が色鮮やかに盛り付けられている丼。これがとてもおいしいんです。

バイトしてた時うまかをお客さんのところに持っていくと,そのあとの様子を気にして見てました。二通りにわかれるんです。ひとつひとつの具材を順番に食べて行く人。全部混ぜてグチャグチャにする人。あたいはこのグチャグチャにする人が信じられなかったのです…。だって全部同じ味になっちゃうんだよ??食べ方なんて人それぞれと思うけど,なんか損な気で見ていたのです。

うまかは海苔スタートの時計周りが好きです。オクラといくらに来たらねぎとろの上に移動させて,最後温玉を割ってねぎとろ・いくら・オクラを食べるのが最高。

でも一番美味しいのは,タダで食べれるうまかですよね。「タダは最高のスパイス」と,オードリーの春日氏も言っていました。要は,タダで何か食べれた時はなんでも倍増しで美味しくなるということです。ごえんチョコもGODIVAになるんです。

飯島


第33回 いのしかちょう


萩、紅葉、牡丹

そんな揃いも揃ったバンドがつくばパークダイナーに集まってくる4月11日。

7th Anniversaryというめでたく手放しなこの日に、

参遊亭はゆとり世代代表として参加します。
へたれな僕ですが、どうにかこうにかしがみついて頑張ります。

パークダイナーHPでつくば随一の青春コミックバンドと紹介されていて、
とても感慨深いものがありました。

ひたすらにひたむきに、その姿はこっけいでも
本気で伝えれば、なにかは伝わるもんだなと。

僕たちはたぶん萩、紅葉、牡丹のそんな綺麗な役にはなれない、
それでも、呼ばれたからにはという、やけっぱちにも似たはがねの意思を持っています。

バンドマンが集まるスタジオはちょっと緊張するから、
町内会のカラオケ大会の練習が行われている小部屋で、
じいさんばあさんがひとしきり歌い終わった後を見計らい、
練習していた僕たちです。

それでも、確かに言えることは、
あのときはじまったことのすべてが今につながっている。

北村









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